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第101話 発端

作者: O.T.I
last update 公開日: 2026-07-08 14:13:12

「……ジスタルとデニス様は、スラムの住民を何とかしようと視察に来たの」

ジスタルと出会った時のことを思い出しながら、エドナは話を続ける。

当時の王都は様々な要因により幾つかのスラム街が存在し、犯罪の温床となっていることが問題視されていた。しかし、犯罪行為をいくら摘発してもイタチごっこであり、国家上層部は日々頭を悩ませていた。

結局のところ抜本的な解決のためには……まともに職に就く事ができない貧困層や、身寄りのない子供たちを何とかする必要があったのだ。

「それで、デニスが親父さんに頼まれて現状視察に行くってんで、俺も付き合わされた……ってわけだ」

「……ふふ。あなたの方から頼んできた……って、デニス様が言ってたわよ。その後も随分と積極的に関わっていた……とも。流石は正義の騎士様よね」

妻の言葉に、頬をかくジスタル。どうやら照れているらしい。

「そういった経緯から、スラム街の住民に対する様々な支援政策が行われて……その一環として、エル・ノイア神殿には救護院が設立されることになったの。……私達姉妹も、そこに引き取られたのよ」

そして、当時の救護院の院長は現大神官のミラである。彼女は身寄りの
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  • 剣聖と聖女の娘はのんびりと(?)後宮暮らしを楽しむ   第2話 剣聖の娘

    エステルは辺境の開拓村出身の15歳の娘。燃え盛る炎のような鮮烈な赤い髪と、清らかな|水面《みなも》のように透き通った蒼い瞳を持つ、神秘的な美少女だ。だが、口を開けばその印象はガラリと変わる。彼女は幼少の頃から棒切れを剣にして振り回し、村の同年代の男の子たちを子分に従えるようなお転婆な娘だった。そして年頃の娘となった今でも、そのお転婆ぶりは変わらず。唯の棒切は、いつしか木剣に変わり……今ではしっかりと手入された実剣になった。振り回すだけの剣術とも呼べなかったものも、日々欠かさない稽古によって洗練された剣技へと昇華されている。そんな彼女を女性として見る者は、一部の例外を除いては居なかったが、

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